Band

BELLFAST Member
Koh Nishino-Vocal
Taro Arai-Guitar
Yumiko-Flute
Saori Hoshino-Violin
Shuji Matsumoto-Bass
Hiroshi Sakakima-Drums
Makoto Kano-Guitar
(L to R)

1993年、BELLFASTはベーシスト:松本周二によって名古屋で結成される。

当時のオリジナル・メンバーは、松本のほか狩野慎(g)、飯田泰生(vo/ 元Rev., BLACK AND PROUD etc.)、石川タカヒロ(dr)。4人はそのバンド名が表すとおり、アイリッシュ/ケルト・ミュージックの要素を含んだハード・ロックに方向性を求め、活動を開始した。結成以来、ほとんどの曲の作詞はアイルランド人シンガーソングライター:Brian Cullenが手掛け、楽曲に「本物の深み」を与えている。(そのコラボレーションは現在にまで至っている)

その後、元RACHEL MOTHER GOOSEの小川幹夫(dr) はじめ複数のドラマーの交代劇を経つつも地元名古屋で定期的にライヴ活動を継続させるが、1998年にオリジナル・メンバーとしてバンドの音楽的側面を支えてきた狩野(g)が脱退した事を機に、翌1999年にはリーダー松本(b)を残して全員がバンドを去るという事態に陥ってしまう。

しかしこの危機にも松本は諦めずにバンドの再生に注力し、榊間浩(dr/ 元MAGNOLIA, 現DEADCLAW, CROCODILE BAMBI)、丹羽新太(g)を迎え入れると同時にオリジナル・メンバー:狩野(g)を呼び戻すことにも成功し、デビュー・アルバムの制作に突入する。

そして2001年、4人のシンガーを含む多くのゲスト陣の協力を得て6曲入りデビューMCD"Faraway Prayers"を完成させ、Mustang Recordsからリリース。(MR-2021CD) そこに封じ込められたアイリッシュ/ ケルティックな風情漂うオリジナリティに満ちたプログレッシヴ・ハード・ロックは、「21世紀のアートロック」とも喩えられ、ファン/ メディアの双方から好評を博すことになった。同作にはRUSHの名曲"Limelight"のカヴァーを収録。そのことからも、バンドのプログレッシヴな素地が読み取れる。

2002年に入ると、正式なシンガーとして同郷の旧友でもあった西野幸一郎(元Rev., NAUTILLUS, ROSERICH)が加入し、ライヴ活動を再開させると同時にフル・アルバム制作のプランニングも開始。翌2003年初頭にプリプロダクションの一環として"Winter of Death","Restless Kind of Feeling"の2曲のデモをレコーディングするが、その直後メンバーそれぞれの複合的な理由によって突然バンドは沈黙してしまう。

が、それから約3年が経過した2006年、事態はいきなり動き出した。松本(b)、狩野(g)、西野(vo)の3人が自然な成り行きでバンド再始動に向けて動き始めたタイミングでコンピレーション・アルバムへの参加のオファーを受け、それを機にバンドの再生は急激に加速。3人はサポート・ミュージシャンを起用して名古屋と東京でレコーディングを行い、バンドの代表曲"Celtic Drum"を"Samurai Metal Vol.2″(Samurai Sound Association/SSMC-9002)に提供した。

ヴァイオリン、フルート、バウロン、ハープなどの民族楽器を大胆にフィーチュアしたこの"Celtic Drum"での作業をきっかけに、BELLFASTはその焦点を“フォーク・メタル”へと明確にフォーカス。ヴァイオリン奏者としてNEW TROLLSの来日公演にも参加した武内いづみ(rush!)を、フルート奏者としてアイリッシュ・ミュージックはもとよりジャズ/ フュージョンにも造詣が深い深澤晴奈(CICHLA TEMENSIS, TUK TUK SKIP)をそれぞれリクルートし、さらには西野(vo)のROSERICH時代の盟友:新井太朗(g)とかつて1999年~2003年にBELLFASTに在籍してた元メンバー:榊間(dr)も再合流してそのラインナップを完成させる。

それぞれ専任の女性ヴァイオリン/ フルート奏者をフィーチュアしたその特異なスタイルの、ここ日本では類を見ないユニークさはもちろん、東京や札幌での印象的なライヴ・パフォーマンスも奏功して、BELLFASTは「東洋髄一のヴァイキング/フォーク・メタル・バンド」として、マニアの期待を一心に集めながら徐々にしかし確実にその名を広めていく。

そして2009年初夏、バンドは満を持して初のフルレンス・アルバムの制作に突入。リズムトラックは日本を代表するメタル・バンドOUTRAGEも使用する名古屋近郊のNEWS90にて、その他の全てのパートは新井(g)が所有するSound Koala Studio(埼玉)にてそれぞれ録音され、2010年3月初旬にスウェーデンVarbergのSonic Train Studiosにて数々の名作を手掛けてきたAndy La Rocque(g/KING DIAMOND)の手によってミックスとマスタリングが施されて完成した。

そのマスターを手に日本国内のメジャー・レーベル数社にアプローチした結果、BELLFASTはKing Recordsとライセンス契約を締結、アイルランドを「聖なる島」と表した古ラテン語、"Insula Sacra"(インスーラ・サクラ)というミステリアスなタイトルを冠し、AMON AMARTH, THERION他で知られる才能溢れるドイツ人アーティストThomas Ewerhardがそのイメージを具体化する素晴らしいアートワークを描いた1stフルレンス・アルバムは、2010年10月にリリースされた。(King Records/KICS-1618)

バンドの新旧レパートリーから厳選された11曲が収録された同作は、IRON MAIDENに代表される伝統的なヘヴィ・メタルのアグレッション、THIN LIZZYやKANSASらの影響を滲ませる懐の深いフォークロアなプログレス、そしてTURISASやENSIFERUMらに通じるメロディック・ヴァイキング・メタルの勇壮な息吹など様々な要素を封入した日本人離れしたサウンドがファン/メディアの双方から高く評価され、BELLFASTの存在を「日本で唯一のヴァイキング/フォーク・メタル・バンド」としてシーン中に一気に浸透させることに成功。同年末までに"Insula Sacra"をフォローするヘッドライン・ツアーも行い好評を博した。

翌2011年から2012年にかけては、ARGUMENT SOUL, VIGILANTEと共に"HERITAGE OF IRON Tour"を敢行。また、MAVERICKの"Natural Born Steel"リリースに伴うツアー、名古屋で開催されたOWARI METAL FEST.、仙台への初上陸となったSOUND OF DEATHへの参加など、ライヴを主軸に展開。その過程で我々BELLFASTが「フォーク・メタル・バンド」として再生以来、フォーキーな魅力を支え続けた深沢晴奈(Flute)と武内いづみ(Violin)が惜しまれつつバンドから離脱するが、ヴァイオリンはsasuke、田原稚子(ともに夜長オーケストラ)、川田晶子、フルート/ホイッスルはMarty(MoDERN B Beard)、Lisa Forest Nagayaらのライブサポートを受けながらその活動をしっかりと継続、成長を重ねていった。

2013年、前作リリースから2年を超える年月が経過し、バンドは次作リリースへの意欲を高く持って精力的に曲作りを進めつつも、複合的な理由でなかなか制作への具体的なアクションには繋がらず。その一方でライヴ活動においては、翌2014年にかけてエクストリーム系が集うTokyo Dark Festへの参戦やスウェーデンの北欧メタル・レジェンド:OVERDRIVEとの共演など、話題性の高いイベントへの出演を継続させることでその地力を着実に醸成してゆく。

またこの時期、各メンバーはBELLFAST以外での個別のアクティビィティも積極的に推進。西野(vo)は郷里の旧友OUTRAGEのメンバーらとIRON MAIDENカヴァーバンドEDDIE THE GREATを結成、また、ジャパニーズ・メランコリック・ゴシックの雄:eleanorのアルバム"Breathe Life Into The Essence"とそれに伴うライヴツアーにゲスト参加、榊間(dr)はCROCODILE BAMBIE、IB89などで精力的に活動、松本(b)は英国のメロディック・ハードSEVENのデビュー作にゲスト参加するなど、様々な「課外活動」がメンバーそれぞれのミュージシャン/アーティストとしての質を高めるといった結果に繋がった。

そして時は2015年。前年に現フルーティスト:Yumikoがチームへの参加を果たしたことが大きな原動力ともなり、2nd制作の機運は一気に上昇、そのYumikoとsasuke(violin)を擁するラインナップにて同年4月より新作に向けてのプリプロダクションを開始。"Sign of Paganheart", "Ancient Celtic Fire"の2曲のデモ制作を皮切りに、制作作業は加速の一途を辿る。盟友でもあるSEVENTH SON, HELLHOUNDとスクラムを組んだPure Metal Spiritsへの出演や、VOLCANO, Intestine Baalism, Ethereal Sinらの強豪と並んでのTokyo Dark Fest 2015への再臨など、本数こそ少ないながら重要なイベントへの参加でその独特の存在感をシーンに確実にアピールし続けながら、2016年に入るとアルバム制作に専念することを決意、そして満を持してその夏よりスタジオでのレコーディング作業に突入した。

前作"Insula Sacra"制作時と同様に名古屋近郊・清須市のスタジオ:NEWS90でのドラムトラック収録を皮切りに、元ARGUMENT SOULでMETALUCIFERでも活動した実績を持つギタリスト:丸山 善康がオーナーエンジニアを務める伊豆・修善寺のStudio Perspectiveでベーストラックを収録・・・と録音作業は順調に進んでいたが、この流れの中でこれまで長きに亘って楽曲にヴァイオリンの艶やかな魅力を与えてくれていたsasukeが諸般の事情によりチームからの離脱を表明。しかし、バンドはこの危機に際しても再度の停滞に陥ってしまうことは選択せず、Yumikoと親交の深かった超絶ヴァイオリニスト:星野 沙織を短期間のうちにリクルートすることに成功。超強力な新編成として固まったバンドは、2017年に入り新井(g)所有のSound Koala Studio(埼玉・北浦和)にて残る各パートのレコーディングを推進する。

同年5月の川崎クラブチッタにて開催されたフェス:nonLinear Metal DynamiX EXTRA Vol.4への参加を皮切りに、約18ヶ月ぶりにライヴ活動も再開。レコーディング作業はそれと平行しながら着実に進められ、7月初頭までに録音フェーズを全て完了させた。その後、全データがスウェーデンVarbergに送られ、前作で極上のサウンドをクリエイトしたAndy La Rocque(g/KING DIAMOND)が再び自身のSonic Train Studiosにてミックスとマスタリングを施し、待望の2ndアルバムは前作から7年もの月日を経てようやく完成の日を迎えることとなった。

Triquedraco ――― 三位一体思想を表すケルトのシンボルTriquetra(トリケトラ)とラテン語で竜を意味するDraco(ドラコ)をミックスした、アートワークに描かれた古代の紋章を指す神秘的な造語をタイトルに冠されたこの新作は、2017年10月11日に前作に引き続きKing Recordsからリリースされる。(KICS-3534)

1stフル"Insula Sacra"が93年の結成以来書き溜められていた楽曲を含んでいたのに対し、この2ndアルバム"Triquedraco"に収録された11曲は全て2010年の"Insula Sacra"リリース以降に書かれたものだ。今回もまたヴァイオリンとフルートを大胆にフィーチュアしたフォーク/ヴァイキングなテイストを主軸にしつつも、決してそれ一辺倒に留まらぬヴァラエティに満ちた楽曲がずらりと並んでいる。本作では、モダンな現代ヘヴィ・メタル・サウンドに仕上げると同時に、NWOBHMに代表される'80sハード・ロック/ヘヴィ・メタルを想わせる古典的ダイナミクスを響かせる場面も大幅に増量。他の多くのフォーク/ヴァイキング・メタルバンドがデス/ブラック・メタル的なエクストリームな手法を採っているのに対し、あくまで王道ヘヴィ・メタル・バンドであろうとするBELLFASTの特異な独自性が浮き彫りになる一枚となっている。

Koh Nishino
Koh Nishino-Vocal


Makoto Kano
Makoto Kano-Guitar


Taro Arai
Taro Arai-Guitar


Yumiko
Yumiko-Flute


Saori Hoshino
Saori Hoshino-Violin


Shuji Matsumoto
Shuji Matsumoto-Bass


Hiroshi Sakakima
Hiroshi Sakakima-Drums